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1.怪しい女
さて、これで普通の人ならどうするか、おそらく警察に連絡するか、もしくは勇敢な人なら直接その女に何者かと問い詰めるかもしれない。
しかし、私は違う。
面白いじゃないか…!
と思っている。
人生は物語だ。
その物語の過程では、想像し得ない出来事による驚きがたくさんあり、それこそが人生を彩ると思っている。
私の人生は、もう記憶がないことも多々あるが、たくさんの感動的なドラマがあったと思っているし、それが今の私を作り上げたのだと思っている。
人生におけるサプライズ!
それこそ私が求めているものだ。
なので、私にしてみれば、待ってましたと言わんばかりの事が起きようとしているのだ。
人生も終盤に差し掛かり、仕事と家の往復と一人暮らしにも辟易していたところだったので、私はこれから起こるこもしれない新たなドラマを期待してしまっている。
この先どうなっていくのだろう…
そう考えるとワクワクしてしまう。
とは言え、命は守らなければならないし、事件沙汰に巻き込まれないようには気を付けないといけない。
私は念のためマンションの戸締まりはしっかりとするようにして、次の展開を待つことにした。
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