目の前の景色

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保育園では、明るく、元気に過ごしていた私。年少の時に保育園に入園しました。それまでは、母と一緒に毎日過ごしていて、少し不安でしたが楽しみで仕方がなかったと記憶しています。 私は、思ったことを口に出せる性格ではないのと、空気が読めない子でした。 それにして、少し人見知り気味な私は、いわゆる「モブ」でした。 そんなモブな私は、みんなからとして扱われていました。 「はい」としか言えない私は、「いいよ」と言って自分が嫌なことも全部受け入れてきました。 整列している列に割り込まれても、叩かれても、蹴られても、 どれだけ嫌なことを言われても、耐えてきた私。 ごっこ遊びの最中に「這いつくばって動物役ね?」拒否をしても、「ダメ!もねは動物役!」 と言って、無理やりやらされた言わば奴隷役。 馬鹿にされても、笑われても、耐えてきました。 小学校に入り、車ではなく、自分たちで集団登下校する様になりました。 初めて登校する日、同じ学年の子がどんな子かそわそわしていました。 集合場所で待っていると、来たのは保育園が一緒で唯一友達と呼べることができた、芽恵(もえ)でした。 『もえー!』「もね〜!!」『まさか班一緒だったんだね〜』「うん!私もびっくり」、、、なんて会話もあったりして。 『あと、一人来るらしいけど誰だかわかる?』「えーわかんなーい」 『あ!来たみたい!!』 初めて見る顔でした。メガネをしていて、少し小柄な女の子、 末見(まみ)でした。「はじめまして、、。」『はじめまして!私もねです。』「末見です、、。」『よろしくね』 <地味な子>そんな印象でした。
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