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番外編13:あられのごばでぃ(ゴウキ×あられ)
番外編13:あられのごばでぃ(ゴウキ×あられ)
※会話文のみ
ゴウキ「あられ、ほら」
あられ「っ!これなに!?スゴく豪華なハートのハコだ!」
ゴウキ「ゴディバだ」
あられ「……?なに?ソレ」きょとん
ゴウキ「え!?(あられが俺に買ってやりたいっつってたのってゴディバじゃなかったっけか……?)」
あられ「可愛いハコだね!」にこ
ゴウキ(これじゃ俺があられに箱をプレゼントしたみたいじゃねぇか…ん?)
ーーーなんか、ごばでぃ?っていう高級なチョコをプレゼントしたいみたいなんだ。
ゴウキ「あられ。それは…ゴバディだ」
あられ「えっ!これが!?あの、有名なごばでぃ!?」
ゴウキ「ああ(これは…訂正しとくか?)」
あられ「こ、これが…高級なチョコレート。ごばでぃ」ジッ
ゴウキ(…可愛過ぎかよ。もうこのままでいいだろ。つーか、世界が間違ってんだわ)
あられ「こ、これ…なんで?」
ゴウキ「バレンタイン直前になると店が女でごった返すからな。早めに買ってきた」
あられ「え、え?なんで?ゴウキが俺に…」
ゴウキ「あ?何でって、バレンタインは好きなヤツにチョコをやる日だろ。だからだよ」サラリ
あられ「っゴウキ!俺の事好きだったんだ!」
ゴウキ「はっ!?(はぁぁっ!?)」
あられ「ゴウキはたくさん友達も居るから、俺は他の子の中で何番目なんだろうって思ってたけど…ごばでぃがあるって事は」
あられ「俺はゴウキにとって、その……う、上の方ってこと?」おず…
ゴウキ「いや!?上の方って何だよ!一番だっつーの!(あられの中で俺ってどういうヤツなんだ…?)」
あられ「っ!!え!えーー!?」驚愕
ゴウキ「いや、頼むから。そんな本気でビビんなや。俺がマジのクズみたいじゃねぇか…」
あられ「わわ、俺が一番…?」
ゴウキ「つーか、あられが一番って前も言っただろ?なんで勝手に順位落としてんだよ」
あられ「あ、あの日は…俺が一番かもしれないけど、今日はどうか分からないし…」
ゴウキ「いや、占いの順位じゃねぇんだから。そんな日夜変動なんかしねぇよ。どんなシステムだ」
あられ「お、俺…バカだし、色々下手くそだったりしてゴウキをガッカリさせてるんだろうなって思ってたから…」
ゴウキ(あられって意外とネガティブだよな。つーか、俺ってそんな減点方式の試験官みたいな印象なのか…?嫌な奴過ぎだろ。ここはハッキリ言っとくか)
あられ「今日は、俺が一番」にこ
ゴウキ「おい、あられ」
あられ「なに?」にこ
ゴウキ「(あ“ぁ!もう今すぐ抱きてぇな!オイ!)俺の一番は未来永劫あられ、お前だ!」
あられ「えっと」
ゴウキ(なんだ?)
あられ「みらいえーごうってどういう意味?」
ゴウキ「(言葉の意味か!)これから先ずっと、俺の一番はあられって事だよ」
あられ「えーーーっ!?」
ゴウキ(この驚き方もなかなかショックなんだが)
あられ「う、うわっ!うわーーい!俺がずっと一番!?女の子よりも!?塾とか学校の友達より!?いいの!?」
ゴウキ「おう!当たり前だろうが!(比べる対象がっ!くそっ、これからはもっと口で言ってかねぇとダメだな)」
あられ「…だから、ごばでぃ」
ゴウキ「ああ(だからゴディバなワケじゃねぇけど…もう何だっていいわ。金輪際俺は社交辞令でもゴディバはあられ以外にはやらねぇ)」
あられ「ありがと…ゴウキ」てれ
ゴウキ「ああ(今から速攻で抱くのはクズ過ぎるか…?)」
あられ「ゴウキ、一緒にごばでぃ食べよ」
ゴウキ「それはお前にやったんだ。あられが1人で食べろよ」
あられ「ゴウキと食べる。半分こしよ」
ゴウキ「(半分こって…可愛過ぎかよ。よし、食ってからヤるか)わかった」
あられ「高級なのだからね。包丁で半分にするからね」タタッ
ゴウキ「は?(半分ってガチに真っ二つにするって事か…?)」
あられ「包丁持ってきた!」
ゴウキ(ガチで包丁持ってきやがった…!)
あられ「あと、高級だから一つずつこのチョコの説明書を読みます」
ゴウキ「は?」
あられ「まず、この右上のは…まろ、やかな、いちごの、ふうみ、の…」のろのろ
ゴウキ「…(う、うそだろ?これを一つ一つやってくのか?)」
あられ「〜ゆうたかな、ソースを、おたの、しみ、ください。はい、切ります!」
ドン!
ゴウキ「…」
あられ「はい、ゴウキ!」
ゴウキ「お、おお。ありがと」
あられ「まずは、一つ目!」
ゴウキ(は、早くヤりたいんだが…え?ヤりたいんだが!!?)
あられ「おいしー!」にこ!
ゴウキ「…」
あられ「ゴウキ、おいしいね!」にこ!
ゴウキ「…だな!?(我慢しろ!俺は獣じゃねぇんだ!俺は人間なんだ!俺は人間!理性のある!人間なんだ!)」
あられ「じゃあ、ふたつめ!」
ゴウキ「ははは!そうだな!楽しいな!あられ!」ヤケクソ!
あられ「うん!(ゴウキ、いつもより楽しそう!)」
ゴウキ、死ぬ程ムラムラするのを耐えながらゴディバを食べ続ける。もちろん、性衝動により味覚はだいぶ鈍ってしまっているという……
おまけ
父「ただいまー」
ゴウキ「は!?」
あられ「父ちゃん!丁度良かった!ゴバディが最後の一個だよ!三人で分けよ!」
父「え?いいのか?ゴウキありがとなー」
ゴウキ「はは、いえ(今日無理じゃね?)」
あられ「じゃあ、三等分に切ります!」
ドンドン!
あられ「…あれ?」
父「…粉々になったな」
ゴウキ(まるで俺の心のようだ)
あられ「…こなごな」
もちろんゴウキは大人しく帰りました。そして、ゴディバの空き箱にはあられの家にある安いチョコが入れられました。
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