マイ・ハニー・ゴールド

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マイ・ハニー・ゴールド

 それは、どんな黄金を束ねても叶わないほどの――美しく艶やかな黒い髪だった。今まで多くの金色を目にしてきた僕が、思わず見惚れでしまうほどの。  それなのに、美しい髪を持つその人は、突然僕のことを尋ねてきてこう言ったのだった。 「私の髪を金色に染めて。貴方ならできるでしょう!?」 「な、なんで!?」  唖然とするとはまさにこのことだった。  僕はまじまじと彼女――ハニー・メイソンの顔を見たのだった。
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