2.シングルマザー

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✱ ✱ ✱ 「果琳、ねんねしようね」 「ねうー」  夜果琳をお風呂に入れた後、果琳をベッドに寝かせて寝かしつけると、果琳はすぐに眠りに落ちた。  しばらくテレビを見ていると、自宅のインターホンが鳴った。 「はーい?」  こんな時間に誰かしら……?  慎重に玄関のドアを開けると、目の前に立っていたのは……。 「……え?」  なんで……? 「こんばんは、由紀乃」    なんで……片倉さんがここに?  目の前に立っているのは、間違いなく片倉さんだ。 「……何しにいらしたんですか?」 「君に会いに来たんだ」 「ていうか……。どうしてここが分かったんたですか?」  私は彼に家を教えてなんていない。なのになぜ、家を知ってるの……? 「近所の人に教えてもらった」 「は……?」 「上がらせてもらってもいいか?」  そう言われたので、仕方なく家に上げることにした。 「……どうぞ」  お茶を淹れて彼の前に置くと、彼は「ありがとう、由紀乃」と微笑む。 「どうして……あなたは私に会いに来たんですか?しかも家まで」 「果琳、寝てるのか?」  私の話を無視して、彼は果琳の方を向いていた。 「そうです。だから起こさないでください」 「分かった」
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