4.スパダリなパパ

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 コンビ二の中に足早に入っていく剛久さんの後ろ姿を見て、私はちょっと嬉しかった。  パパらしいことさせてほしいって言われると、やっぱり断れなくなる。  剛久さんのパパとしての姿を少しずつ目にして、私は本当に心が動かされていた。  剛久さんが一生懸命、パパとして頑張っているその姿がなんだか可愛くて、つい笑ってしまうんだ。  家族になるために、少しずつ距離を縮めていっているけど、それはまだほんの少しだけだ。  まだまだ、時間はかかるだろう。 「ほら果琳、お待たせ!アイスだぞ」 「アイシュ!」  アイスを見た瞬間の果琳は、すごく笑顔になった。嬉しそうにアイスを見て笑っている。 「ほら、アイスだぞ、果琳」 「果琳、いただきますは?」    ベンチに果琳を座らせると、果琳は「いたーきしゅ」とアイスを食べ始める。 「美味しい?果琳」 「おいし〜」  果琳のアイスを食べる姿を眺めながら、剛久さんは「可愛いな。手が小さい」と笑っている。 「これからどんどん、この子は大きくなっていくんだよな」  しみじみした様子で私に話しかける剛久さんに、私は「そうですよ。もっともっと、大きくなります」と伝えた。 「……楽しみだな、成長が」
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