4.スパダリなパパ

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 その次の週末、私は剛久さんと果琳と共に動物園へとやって来た。 「ほら果琳、動物園だよ」 「どーぶしゅえん!」  動物園に来るなり、果琳は大喜びだ。 「果琳、あとで果琳の大好きなパンダさん、見に行こうね」 「パンダしゃん!」  果琳はパンダが大好きだから、パンダに大喜びだ。 「果琳、まずはお猿さん見よっか」  剛久さんは果琳の右手を繋ぐと、私に「由紀乃は果琳の左手、繋いでくれる?」と聞いてくる。  私は「うん」と頷き、そのまま三人でゆっくりと歩き出す。  果琳は初めての動物園にテンションが上がっていて、とても楽しそうだった。 「まーま!おうましゃん!」 「ねぇ、しまうまさんだねぇ」  初めて見るしまうまに喜んでいる果琳を見て、剛久さんと私は幸せそうに笑っていた。 「まーま!おしゃるしゃん!」 「お猿さん、可愛いねぇ」 「お猿さん可愛いな、果琳」  剛久さんのパパぶりは本当に素敵だった。本当に、果琳のパパだなって思えた。 「果琳、次はお待ちかねのパンダさん、見に行こっか」 「パンダしゃん!みう!」 「よーし、じゃあパンダさん見に行くか!」  再び三人で手を繋ぎ、パンダさんの所へ歩き出す。
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