4.スパダリなパパ

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「果琳、パンダさんの方向いてますね」   「大好きなパンダに夢中だな」  剛久さんは笑っていたけど、楽しそうだった。 「まま!パンダしゃん、かあーいー!」 「うん、可愛いね。見れて良かったね」  パンダを見れたことで、果琳は大満足したようだ。 「果琳、ジュース飲む?」 「じゅーしゅ!のむ!」 「リンゴジュースとみかんジュース、どっちがいい?」  そう聞くと果琳は「リンゴジュース」と答えた。 「由紀乃、リンゴジュース飲ませてあげようか?」 「あ、いいんですか?」  剛久さんは快く引き受けたくれた。 「剛久さんは、何飲みますか?」 「じゃあ……お茶で」 「分かりました」  自販機でお茶を二つ購入し、一本を剛久さんに手渡す。 「ありがとう、由紀乃」 「果琳、リンゴジュース美味しい?」  果琳は頷きながら、美味しそうにリンゴジュースを飲んでいる。 「美味しそうに飲んでるな」 「うん。果琳はリンゴジュース好きだから」  果琳のことを一つずつ知る度に、剛久さんは嬉しそうに笑っていた。 「そっか。果琳はリンゴジュースが好きなのか」 「うん。毎日一個は飲んでるよ」 「そのくらい好きなのか」
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