第1話 11月4日

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 説明文の下には確かに番号の振られた四つのボタンがそれぞれある。  どれか一つを選択すればガチャを回せるということなのだろう。  しかし“必要消費アイテム”とやらの、このラインナップは何なのだろう。  普通、ガチャと言えばゲーム内通貨ではないだろうか。  魔法との関連もよく分からず、小春はただ不快感を覚えた。 「何か、気持ち悪いな……」  それ以外の感想としては、四つ目の選択肢への疑問くらいだ。  これはどういう意味なのだろう。ランダム、だろうか。  いずれにせよ、この奇怪なゲームをプレイする気などとうに失っていた小春は、さっさとスマホをスリープ状態にした。  はたと思い付く。  ゲームに詳しい蓮なら、何か知っているかもしれない。  明日、聞いてみよう。どのみち今は削除することも出来ない。  いつもならスマホで動画を観たりしながら時間を潰すところだが、今日はもうスマホに触れたい気分ではなかった。  寝るには時間が早かったものの、小春は構わずベッドに入り目を閉じた。
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