プロローグ
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『お兄ちゃんは、じゃあ……、犬ね!』 少年の妹が無邪気にそう言い放ったとき、 少女は一瞬、呆気に取られたように 目を見開いたかと思うと、 俯いてくつくつと笑った。 それが すべての始まりだった。
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