ごめん、ゴン太、約束守れそうにないよ。

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思いっきり泣いて落ち着くと 足元に、何かが居る気配がした。 足元を見ると子猫が二匹 チョコンと座っていた 一匹は、キジトラ もう一匹はハチ割れの可愛い 仔猫たちっだった。 僕と妻は顔を見合わせた。 すると仔猫は、首を少し曲げて 僕らを見たかと思うとビョンと 膝の上に飛び乗り、甘えてきた。 僕と妻は驚いて顔を見合うと そこに竹箒を持った、公園の管理人さん らしき人が来て、仔猫達に 「君達の待っていた人は、 この人たちか」と言った。 その人は「この子猫達、 2~3日前から見かけるんだけど いつも二匹で、誰かを待つように、 少し離れた所から、 このベンチを眺めていたんだ でも、用心深くて、人が近づくと すぐに隠れてしまって。 この子達が、こんなに人に懐いているのは あなた方が初めてだよ」と、言った。 僕は「おじさん、この子のお母さん 近くにいるのかな」と、聞いた。 「いいや、いないみたいだよ いつも二匹だけしか見ないよ」 「じゃあ、我が家に連れて行っても いいかな」と、僕が言うと おじさん「そうしてくれると助かるよ」 と言って立ち去った。 僕と妻は、ゴン太と初めて会った時と 全く同じシュチエーションにびっくりし 顔を見合わせて声を合わせて言った。 「ゴン太の生まれ変わりだ」 「でも、二匹だね」と、僕が言うと 我が家に、二匹と二人が増えても いいじゃない」と妻が言った。 僕は「え!二匹と二人増える?」と言うと 妻は「重大発表します。 私のおなかの中に双子ちゃんがいます」 と言った。 僕は、思わず、立ち上がり 「うおー」と喜こんだ。 妻は「今日は、泣いたり、 笑ったり忙しい日だね」 と、言った。
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