僕、ほつとかれたんや。

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「おじさん、この猫・・・」と声をかけると おじさんは「先週ぐらいからいるんだけど この辺の猫じゃなさそうだね。 可愛そうだけど、捨てられたのかな。 これから寒くなるというのに。 でも、たまに、小学生ぐらいの男の子が 何か、パンでもあげてるみたいだよ。」と、言うと すると「この猫、保護しても良いですか」と、何も考えずに僕の口から出た。 おじさんは、「そうしてくれると助かるよ」と言った。 妻は「その小学生の男の子、きっと、この猫に会いに来ると思うから、伝えて下さい。 猫は、無事だよ。 会いたいと思うから、土曜日のお昼くらいに、猫を連れて来るからと伝えて下さい」と、言った。 「ごめん、また、猫増えちゃった」と僕が言うと 妻は、少し微笑んで「あなたが、この猫をほおっておくわけがないでしょ。 そんなことぐらい、分かっているわよ。 誰の妻だと思っているのよ。 あなたのそういうとこが、私も好きなんだ。 一匹ぐらい増えても、そんなに変わらないでしょ」と、言った。
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