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土曜の朝が来た。
外は生憎の雨だった。
もし、公園の管理人さんが、少年に「猫に会いたいのなら、土曜日のお昼頃、公園に来て」と言うことを伝えられていれば、少年は、きっと来るだろう。
天気が良ければ、保護した白い猫と一緒に、この前のように家族でピクニックに行こうと思ったのだが、この雨だと無理だ。
朝食を食べ終わると、ちょっと厚めのパーカーを羽織った。
妻は「あら、何処かにお出かけ?」と、言って僕を見た。
「もしも、僕が白い猫に餌をあげていた少年だったら、きっとお昼まで待っていられなくて、公園に早く行くと思うんだ。
ちょっと公園、覗いて来る」と、言って公園に向かった。
公園に着き、いつも座るベンチが見えると、そこには、ビニール傘をさした少年がひとり立っていた。
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