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END
明日は検査の日だ──。
俺は思い切った決断に出た。
──塗料を全て剥がそう。
しかし俺の思惑は……。
外れた。
塗料を全て剥ぎ終わり本来の姿が露わになった。
血で染まった格子が。
その日、俺は脱獄を諦めた。
何に体を染められ支配されたのかは誰にも分からない。
ただ自分はあのタカハシのことを考えていた。
──俺みたいに染まるなよ。
翌日、三人の処刑が行われた。
その名前の中に戸瀬という人物がいたことに高橋が気づくのはもう少し後の話。
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