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「よ、夜遅くに騒いでごめんなさい、」
「……ふたりとも、ありがとう」
「え?」
きょとん顔のみはると悠斗。そりゃそうだ、怒られると思っていたんだろうから。いつもだったら確かに少し注意していたかもしれないけれど、今は救われた気持ちの方が大きい。
「何が? あ、洗濯物? いいよこのくらい。美香子だって仕事してんのに家事いつもやってくれてんだから」
「みはるも手伝う!」
「みはる、あなたはもう寝なきゃだよ」
「やだぁ」
「お姫様はお眠りのお時間でございますよ」
「みはるおひめさまじゃない。今日おひめさまなのはおかあさんだもん」
「美香子姫はこれからお風呂なので、その間にみはる姫はお布団にいきましょうね」
ふたりのやりとりが可愛らしくてくすぐったくて、思わず笑ってしまって、そうして、どうしてか涙が出そうになった。
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