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外科医・篠宮海飛
篠宮海飛は外科医の中でも一般外科と言う部類に入る。
外科の分類には小児外科、脳神経外科、大腸肛門外科、泌尿器科、心臓血管外科など、さまざまな種類の診療科があるが救急救命の場合どんな患者が運ばれてくるかわからない・・・・その場に対応できる能力を兼ね備える必要があった。
篠宮海飛は外科専門医である・・・・・外科専門医とは120例以上の執刀、執刀例を含めた350例以上の術式を経験し、一定の修練をおさめると、「外科専門医」の認定試験を受験することができ外科の基礎的な知識と手技において一定水準以上の技術を有していることを示す認定資格で、厚生労働省の認可を受けているものを言う。
篠宮海飛は青年海外協力隊で医療ボランティアに参加する為にこの資格を取った・・・・・・発展途上国や紛争地帯での医療は医師と言うだけで外科も内科も関係なく見なければならなくなる。
医療の進んだ国では細かく別れている診療科目も無医村などではそんなことは言っていられない・・・・・・
篠宮海飛には家族がいない・・・・・8歳の時から20年ずっと一人だった。
大学に入るまで親戚をたらいまわしで暮らしてきた・・・・・酷い人たちではなかったが家族の暖かさは感じなかった。
20年前のあの日家族で出かけた映画館で事故は起きた・・・・・・映画館が併設されたショッピングセンターでおきた爆発事故・・・・・・両親はあの事故でなくなった。
自分が見たかったアニメだった・・・
両親は二人とも自分をかばうように折り重なって亡くなっていた・・・・・・
アニメを見に行かなければ・・・・・見たいと言わなければ・・・・・・両親は死ななかった・・・・・長い間そう思って生きてきた。
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