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裕翔に逢うために
篠宮海飛は裕翔の部屋に行くのが日課のようになっている・・・・・・
日勤の時は19時に仕事が終わると一度自宅へ帰えり夕食を取りシャワーを浴びて病院へ行く。
休みの日は夜に備えて睡眠を取り夜白坂裕翔に逢いに行くために夜までの時間を過ごした。
まるで一日が夜裕翔に逢うために廻っていると自分でも思っていた・・・・・・・そんな毎日が充実していた。
裕翔の仕事の話は自分の想像を超えていて命の危険を感じさせるものばかりだった・・・・・
捜査一課とは殺人や強盗といった強行犯を扱う部署だった、何日も犯人を張りこんだり、犯人を追いかけて全力疾走を続けたり・・・・・・肉体の限界を超えている。
裕翔が退院したら今の日常は終わってしまう・・・・・・
退院してからも逢いたいなどと言えるわけもなく、今逢える時間を大切にと思うしかなかった。
日増しに裕翔への想いは募って行った・・・・・・朝も入院患者の様子を見に行く・・・・・
挨拶をして容態を確認する、勿論裕翔の部屋へも行く・・・・・・
昼休みも食事が終わると午後の外来診察までの時間裕翔の様子を見に行く・・・・・・
看護師たちからはもう心配ないのでそれほど頻繁に行かなくても・・・・・そう言われてもメンタルケアーと理由づけた。
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