タイトル未定

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岡部未来。私の小学校からの唯一の友達。 高校も同じクラス。 私たちが入学した豊崎高校の制服は深い赤色のリボンに無地の紺色スカート。校章が刺繍されている紺色ブレザー。真っ白なワイシャツ。 入学したばかりで全然着慣れない私とは違って未来はすごく似合っている。 目が二重でぱっちりしていて、肌も白くて髪の毛もサラサラ。 少し高めに結ばれたポニーテールが良く似合う。 おまけに頭もいい。 可愛い可愛い私の友達。 私とは正反対。 重い一重で癖毛、長年続けているテニスで肌も真っ黒。 定期テストはほとんど平均点で良くも悪くもという感じだ。 「由香ー!」 帰りのホームルームが終わり手を振りながら私の席まで向かってくる。 私も席を立ちながら手を振り返す。 帰る人達で廊下は溢れかえっている。 「疲れたね~今日どっか寄ってく?」 「寄ろ寄ろ!学校帰りの寄り道なんてJKすぎる!」 そう言って笑う未来に私も思わず微笑んでしまう。
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