「結婚して猫を飼おう」と約束したあなたは今日私を殺す

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「……だったら」  あなたがリュックサックからクッキー缶を取り出した。 「このクッキーを食べてくれ。これには眠るように死ねる薬が含まれているから。痛みも……ないから」 「ありがとう」  私は水筒からよく冷えた果実水を注ぎ、ゆっくりと飲み干した。その様をあなたは射るような瞳で見つめていた。そして私はクッキーを口にした。バターがたっぷりと使われている、私の大好物のクッキーを。  食べ終え、私はレジャーシートの上に寝転んだ。見上げた葉桜に、これが満開の桜だったらと少し残念に思った。 「今までありがとう」  私は笑みを浮かべたまま瞳を閉じた。 「ありがとう。そして……さようなら」  *
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