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未だに憚る警察を雄輝は気功術で、吹き飛ばした。青褪める警察。勿論気功術の類いは波長合ってこその秘技である。「あぁ…スズキ財閥の…それで気功術が決まるのか…とほほ。」警察も給与で回るもの。財源であるスズキ財閥はその波長、波動そのものが精通していた。「あの女…自殺した男のストーカーだったらしく、銃自殺の時期を執拗に窺っていたそうですよ…。焦って、一発撃ってしまった。と悔やんでいました。完全犯罪が脆くも倒壊した。とね。」警察の供述は物悲しくもあり、それでいて淡々としていた。「うーん…僕の腹芸もまだまだだな…。タレントが観覧してくれていたんだよな。」雄輝は打ちひしがれ、私はしかし、気功術の真似事をかめはめ波みたいに幾度も鍛錬していたのだった。
-完-
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