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虚像と言う概念は脳が生み出す。自殺に銃自殺があるように、頭を撃ち抜く死に方と口に咥え、喉を撃ち抜く死に方とある。虚像とは脳と声が織り成す現実なのだ。「じ、自殺だっ!ピストルを持ってる!」通行人が宛らの推察を展開していた。「はいっ!この人が私の眼前で銃自殺しました!」先程の叫び声の主か。OLかキャリアウーマンの様な黒いスカートのスーツが長身を際立たせていた。「返り血が…うぅっ…。」女性は泣き濡れていた。肉片やら脳味噌やら…女性は血塗れだったのだ。「あの女…臭うな…かなりの変態臭いぞ?」雄輝は真顔に眉を顰め、現場を凝視していた。
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