アルカイーダパンク

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キャリアウーマンの様な女性はパトカーに乗り、去って行った。「空輝…飛んで追い掛けないか?」雄輝は私の羽を見詰めながら、そう問うた。「何故だ?腹芸の間に間に語らう為か?」雄輝はしかし、頬を膨らまし、私の背後に周り、負ぶさった。「あの女から硝煙反応が出たら、自殺だ…。」雄輝は何やら推理していた様だ。若しくは腹芸の最中あらましを見ていたのか…。「ルミノール反応なら間違いなしだな?あっははっ!」私はブラックジョークを投げ掛けたが、流石に返答はなかった。「表立った人間の直感力は半端ないもんだ。時代なり社会が付いて来るまで必死そのものだよな。あっははっ!」私は地を蹴り、雄輝を乗せて、飛び出したのだった。
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