ほぼ実力主義の世界で最弱で最強ということがバレた

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ほぼ実力主義の世界で最弱で最強ということがバレた          第三話 シャトルランが終わってすぐクラスメイトが集まってきた それは俺がシャトルランで出した結果が問題だった みんなの平均よりも高い数字になってしまったからだ そんな中先生が言った 「ちょっと危ないので皆離れててください」 先生がそう言うとみんなが俺から離れる そして完全に離れた瞬間先生が俺に向かって地を蹴る 「なるほどそういうことか」 そして俺は前から来ている先生を避けるんではなく、後ろから来ている先生を避けた 「やっぱりか」 そして先生は言った 「なぜ私が後ろから来るってわかったの?」 そして俺は言う 「音だよ音」 「音?」 「そうだ、足音」 「前に居る先生は地を蹴っているのに音はならなく、代わりに後ろから地を蹴る音がしたんだ、そりゃ気づくわな」 「なるほど」 そして先生はまた向かってくる そして俺の近くに来た瞬間 回し蹴りを繰り出す それを俺は避ける 次の瞬間、俺の頬に切り傷ができ、そこから血が垂れる 「先生、生徒相手に武器はズルいですよ」 そう言って俺もポケットナイフを取り出す 「いやそっちも使ってるんだからお互い様じゃない?」 「そうですね」 俺は頬の血を袖で拭いながら言う そして戦いの火蓋は切られた そこからはずっと金属が擦れる音が響いていた そして戦い始めてから数十分後 「そろそろ授業終わると思うんですけど」 「授業が無くなりますよ?」 「まあもうすぐ終わるだろうし大丈夫だよ、多分」 「はぁ、」 意味が分からなかった、 なぜもうすぐ終わると思ったのか そしてまた金属音が響き渡る 今度は先生が回し蹴りを繰り出す それを俺はバク転をし、避ける その瞬間チャイムが響いた 「だから終わらないって言ったじゃないですか」 「まあそれより先にあっち」 先生が指さした方向を見ると、生徒たちがぽかんとしていた 「あ、ああ、そっか」 「まあとりあえず、大丈夫かな」 「とりあえず2限目になるから起こさないと」 そして2限目 「~~~ ~~~」 2限目は数学だった つまんない、そう思ってると 「聞いているのか!如月!」 「あー、聞いています」 あ、これ俺が嫌いなタイプだ そして3.4.5.6限目もおわり、下校時間 放課後なのにも関わらず、女子達が俺に話しかけてくる 「帰りたいんだけど、どいてくれない?邪魔だから」 「キャー」 何を言ってもこの調子だった 俺これから仕事あるんだけど とりあえず 「そこどかないんだったら殺すよ?」 俺の圧に負けたのか女子達がどく そして俺は帰る 「早く帰らないと」 そう言いながら俺は急ぐ そして・・・ 「間に合った、はず」 「間に合ってないけど?」 「え、まじ?」 この女は死神 かや、有名な殺し屋一家の死神家の長女だ 「で、今回のターゲットは?」 「今回のターゲットはこの人よ」 そして俺に資料を見せる 「わかった、覚えた」 (今回のターゲットは女か) 「じゃあ行って来る」 「いってらー」 「今日は気分が良くないな」 「とりあえず場所はこの辺か」 「あとは気配で見つけるか」 場所を見つけ少し歩いていくと 「大正解」 そして俺はターゲットに向かってパンチを繰り出す 「女に向かってパンチは失礼じゃないの?」 「俺にそう言うのは通用しないんで」 「そういうのは一応入れといたほうがいいよ」 「殺し屋界隈にはないから」 そういうの」 「でも頭には入れときなね」 「あんたさ、本当に恨まれることしたの?」 「した覚えはないけど勝手に恨まれてる」 「てことはアビリティか」 アビリティとは能力のことだ アビリティこの世界ではそう呼んでいる 「アビリティでこうなったんだろう」 「とりあえず犯罪とかは犯してないんだな?」 「う、うん」 「じゃあ殺さねえよ」 「え?」 「だってなんの犯罪も犯してないのに殺されるのは理不尽すぎるだろ?」 「でもこのままだと他の殺し屋に殺されるしな」 (とりあえずしばらくは俺が守ってやるか、) 俺は手を伸ばしながら 「立てるか?」 と聞いた 「立てるわよ」 女はそう言って俺の手を掴み、立ち上がる 「ありがとね」 「まあ何もしてないやつを殺すのは気が引けるからな」 「で、能力は持ってるか?」 「持ってるけど」 「なんの能力?」 「ありとあらゆる感情を読み取り操る程度の能力」 「結構強いね」 「俺は無能力者だよ」 「それであんなに強いんだ」 「殺し屋だから強くないといけないからね」 「えっとあなた名前は?私は月死 さよ」 「俺は如月 かすまだ」 「よろしくね」 「よろしく」 そういった瞬間 ーーードンッ!ーーー ドアを叩く音が聞こえた 「もう来ちゃった」 「もう来ちゃったじゃないでしょうが」 「まあまあ、」 そう言って俺はさよを持ち上げる 「へ?」そんな声が聞こえたが俺は気にせずに窓から飛び降りるのだった
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