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我が家の外食は和食かコース料理しかない。高飛車な家族というわけではなく、平面典型型の配膳料理か時系列典型型のコース又はお任せ料理じゃないと所構わず奪い合いが始まり、店が騒然とする。雀の涙ほどしか食べない母親がはしたないと注意すればいいものを、家族が食べる姿がこの世の何よりも大好物で微笑んでいるのだからどうしようもない。
一度、中華料理店で大きなテーブルの中央の回転テーブル、レイジースーザンって名称らしんだけど、それが同時に四つの支点に力が加わりビタっと止まったことがあり、中国人従業員が不吉だと騒ぎ立てた。案の定、自分の方へ回そうと譲らない攻防にいくつもの大皿を乗せたレイジースーザンの軸が壊れ大皿たちを宙に舞わせてぶっ壊した。
海外からの観光客は大笑いだったが、店主は大激怒で家族全員で頭を下げる羽目になった。
財布事情もあった。ごくごく稀にいく回転寿司は僕ら家族の近辺から客はいなくなり、空のレールが虚しく回り、直接注文を受ける事が多くなった職人がいらいらして握っている。帰り際にはマネージャーが出てきて、慇懃な対応で金輪際お断りと晴れてブラックリスト入りとなってしまう店がいくつかある。
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