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最近はずっとこんな感じだ。両親ともに大学の教授で、学会やら研究やらで家を空けることが多い。それでも、母親は家事は全てこなしていて、毎日晩御飯も用意してくれている。
末は博士か大学教授か。親戚からは冗談めかしてよく言われたものだ。学者の家系だから当然そっちの道に進むんだろう。そんなことを今まで何百回聞かされたかわからない。
小さい頃から大学にはよく遊びに行っていて、今でも両親の研究仲間に会うと、親戚のように接してくれる。わたしの席なら空けてるから、みたいな不謹慎な確約までもらっている始末。
そっちの道に進むことも考えなかったわけじゃない。でも、それが本当に正しい選択なのか、いまいち答えが出せないのだ。
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