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わたしは自然とため息をついていた。ベッドに腰掛けて、部屋の様子を眺めてみる。
確かに、夢にしてはよく出来ている。空気感や家具などのディテールなど、実に細かくて、現実のものとしか思えない。でも、自分が置かれたこの状況は、どう考えても非現実だった。
ベッドに横になってみると、信じられないぐらいフカフカで、自分がいないみたいな感覚に陥った。このままもうひと眠りしちゃおうかな、そんなことを考えて枕元をみると、そこに本が一冊置いてあるのに気づいた。
それは、豪華なカバーの付いた日記帳のようだった。人の日記を読む趣味はないが、わたしはなんとなく頁をめくっていた。
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