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「ジ、ジロー……死ぬかと思った」
陽子が、やっと、止まったジェットコースターから降りながら、言った。
子どもたちは、みんな、ジェットコースターでは、嬉しそうに手を挙げていた。
オレも、実はジェットコースターは、怖かった。
殺し屋のオレだが、殺しの前よりも、ドキドキした。
ただでさえ、ドキドキするのに、陽子が、しがみ付いて来るから、ますます心臓は、跳ねあがっていた。
「ジローは、次に何に乗りたい?」
陽子にそう訊かれた。
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