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「……メリーゴーランド……」
オレが、呟くと、ひとみが、ぷっと笑った。
「マジ? その年で?」
そう言う、ひとみに、かずとが、メガネを押さえながら呟いた。
「メリーゴーランドは、遊園地の代表です。おかしいとは思いません」
ふみとも、コクンと頷いた。
「そうよね。地味なところが、逆にいいわよね」
ふつみが、長い黒髪を触りながら、同意した。
「ジロー、メリーゴーランドが好きなのか?」
みんとが、飛び跳ねながら言った。
「あたちも、大ちゅきでちゅ……。ジロー、あたちと一緒に乗ってくだちゃい」
みみが、恥ずかしそうに、頼んできた。
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