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白いテントの中にはフカフカの干し草で出来た寝床にまだ赤ちゃんとよぶ程の黒子達がスヤスヤと寝息をたてている。
その中に3人。
背たけがもう成人程になった黒子がいて、二人を見つけると、口に人差し指をあてながら、静かに寝床を這い出して来た。
「白先生、彩姉さんお帰り。」
悲鳴をあげて喜ぶテーションにそぐわない小さな声を発した3人は2人に抱きつくと、白先生は3人に薬を手渡した。
「ありがとうございます。 白先生、兄さん達、また染め場にいるのよ。」
「やめてよ。みんなあの場所を染め場って呼ぶ様になっちゃって。あの場所はお風呂でしょ?」
彩は益々不機嫌になる。
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