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翌朝、白と彩は再び街に出る。
「いってきます。」
大勢の子どもたちに見送られて、二人は手を振る。
それから一日中歩き辿り着いた先で、白は彩に手を振ると、マスクをつけて、手袋をつけ、フードを深く被り、下水道から顔を出す。
白は街の様子に違和感を感じた。
何か…悪い予感がする。
そう感じた白は急いで土管の蓋を閉じた。
白は手を取られ、気づくと蓋の上に顔を押し付けられていた。
「あり得ない!本当に大人の黒子だ! 確保したぞ!連れて行け!」
白は赤いパトランプをつけた白黒の車に押し込まれた。
(白先生が捕まった)
彩は暫く、その場で耳を澄ませて白を乗せた車のサイレン音が消えて行く方向を確かめた。
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