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おばあちゃんがある日突然いなくなっちゃった。
あれ?前にもこんなことがあったよ。
おかあさんも、あーちゃんの前からいなくなっちゃったんだ。
おかあさんの次は、おばあちゃんまでいなくなっちゃったよ。
おっきな箱の中でねんねしているおばあちゃんを見たあの日から、おばあちゃんはいなくなっちゃった。
おばあちゃんは、あーちゃんを置いていったいどこに行っちゃったの?
「お空の上だよ」
カコねぇちゃんは遠いお空を指差してあーちゃんにそうおしえてくれた。
「‥‥お空?おばあちゃんはお空の上に行っちゃったの?」
「‥そう。」
「かえってくるぅ?おばあちゃんあーちゃんのところにかえってくるぅ?」
「帰ってこない‥‥」
「‥やぁだぁ!!おばあちゃんかえってくるんだぁ、あーちゃんのところにかえってくるんだぁ!!わぁぁぁん!!」
「泣かないでよ、まゆちぇ!泣かないでよ…」
カコねぇちゃんだってお目々に涙をいっぱいためてるの、あーちゃんは気付けなかった。
「おばあちゃんも、、おかあさんも、あーちゃんのところにかえってこないんだぁ…わぁぁん」
「まゆちぇ、おばあちゃんは帰ってこない!
でも…お母さんは帰ってくるよ!」
「‥おかあさん、かえってくるぅ?」
「うん、、あたしとまゆちぇがいい子にしてればお母さんはいつかきっと帰ってくる。だからそれまでおばあちゃんがいなくても、がんばろう?ね、まゆちぇ」
「うん!!!」
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