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「くそっ・・・」と責任者たちは怒り、それと同時に嘆いた。
普段は訓練兵は立ち寄れない研究スペースだがさすがに事が事だけに訓練兵も集まり、ひどい、と言う者や、それじゃあ俺たちスーパーソルジャーになれないっていうのか?と騒ぎが収まらない中、1人が偶然あるモノを見つけた。
「これ、フォトンエナジーじゃないですか!?」と声を上げ不意にそこにいた全員がそれに注目した。
「奇跡だ・・・」
責任者が顔色を変え呟く。
そして、「これがあったら、また作れるんじゃないか?」
「いや、もう世界にこれを解析できる者はいない。実物があっても量産は出来ない」
「では、これがあっても意味が無いというのか?」と騒ぎ始めた。
その最中に1人の訓練兵が落ち着いた口調で「では、これをここにいる誰かに使い1人でもスーパーソルジャーを作ってみてはいかがでしょうか?」という意見を述べた。
周りはしばらくザワついたが、全て奪われたと思われていたフォトンエナジーが見つかった事と、そのフォトンエナジーをどうするかという問題が新たに出たため次第に冷静になっていく。
その後何ヶ月もの期間が過ぎ、それまでのスーパーソルジャー計画のために使われていた施設はサイラスの電子ウイルスにより全ての機能が使えなくなったため政府は新たな施設を早急に作り直し、最後の1個となってしまったフォトンエナジーを誰に使うかで何度も会議を開き候補者の訓練結果から入念に審査していく。
そして、訓練兵の中で最年少であらゆる能力が高く優秀な成績を収める青年が正式に選ばれた。
「ネオ・プライナ。会議で何度も意見を出し合った結果、君にフォトンエナジーを使う事が決まった。今まで君はスーパーソルジャーになるために厳しい訓練をこなしてきた。これが最後の確認になるが、いいかね?」
「当然です!俺はそのためにここにいるんです!」
その後、ネオと呼ばれた青年にフォトンエナジーが使われ、1人のスーパーソルジャーとそれをサポートする為に結成されたチーム『ストライク』を設立し、元々設立されるはずだった『ナイト』の遺志を継ぐ最後の『スーパーソルジャー』という事からそれぞれの名前を取り『ナイトソルジャー』と名付けられた。
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