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「ああこれは、事件を解決した人の服がほしくなって急いで買っちゃったんですよ。恰好を似せているだけです」
「お客さんもしかしてヒーローマニアですか?分かりますよーその気持ち。ヒーローと同じ恰好してるとなんか強くなった気がしますよね」笑いながらそう言う。
コーヒーを飲みマスターとそんな何気ない会話をしながら15分位たち「また来るよ」そう一言言い店を出る。
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アメリカ政府の巨大な特殊施設、選ばれた一部の人しか入れないその場所にネオはいた。
ネオとネオの上官でもありその施設の責任者でもある男性が会話をしている。
「ネオ、休日だったというのに災難だったな」
「いや、被害者がでなくてよかった。犯人も話の分かる人達だったしな」
上官に対しタメ口で話しているが上官が気にしている様子は見られない。
これも、政府の中で唯一のスーパーソルジャーということもあり上官であろうと階級は無いに等しいのだろう。それだけネオは特別な立ち位置にいる。
とはいえ、国に仕える者なので大統領等にはさすがに敬語を使うのだが。
「それにしても、この日本の刀というのは本当に美しい。」
青い瞳のネオは「確かに。刀は世界でもトップクラスの優秀な武器だ。俺も気に入っている。特にこの俺の刀〝不動国光〟はな!」
「ネオ、君の持っているその刀は最近になって発見されたこの地球上で最強の金属ということから名づけられた〝テラメタル〟で出来ている。そして君にはスーパーソルジャーになった時に備わった電撃を放つ能力がある」
「それと、10トンの物を持ち上げる怪力、20メートルの跳躍力、50キロ離れたモノを見る視覚と100キロ離れた距離の人の会話を聞く聴力だろ。ニコル・ライナー」
ニコルは険しい顔をし「今も居場所は不明だがサイラスはどこかで政府に対抗するための計画を立てているに違いない。なんとしても我々は奴を止めなければならない」
ネオは「俺が止める―!」と真剣な顔で発した。
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ニューヨーク、深夜の時間帯にあまり人が通らない路地裏で30人ほどの暴走族が壁にスプレーで落書きをしていながら騒いでいる。
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