episodeⅠ

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 「プロフェッサーサイラスは崇高なお方だ。俺はプロフェッサーサイラスに自由に暴れられる力を頂いた。ただそれだけだ」と言い渾身の力でハンマーを振り下ろされた時、ネオは左手を前にかざし掌から青い電撃を前方に発した。  ビシャアッッ!!バチバチッ!!激しい電撃による目紛るしい光と音が鳴り響き渾身の一振りを受け止めた。  掌から前方に電気の盾を放つ(スパークシールド)今度はアイアンタイタンめがけて掌から青い電撃の塊を放つ。電撃の塊を球体にして飛ばす(シューティングスパーク)  ビシャアァッという雷光と音とともに大きく吹き飛ばす。  「いくら硬くなれても電撃は効くだろ」そう口にし刀を構えた。  アイアンタイタンは立ち上がり、巨体でおもいっきり突進してきた。  「タフなやつだ」電撃で相手の動きを封じる(スパークリストレイント)で動きを止める。  歯をむき出しにして、どうにか電撃から抜け出そうと力を込めるが、全く動けない。  ネオの能力は普通に放つ技と武器に通して放つより強力な上級技が存在する。そしてこれがその上級技、《スパークスラッシュ》ネオは刀に青い電撃を通しビシャァッと音が響き、テラメタルでできたハンマーごと硬質化したアイアンタイタンの体を焼き切った。  刀に通すことにより刀の鋭さと電撃による熱で威力と斬撃性が増す技だ。  アイアンタイタンは手に力が抜けたようにハンマーを落とし床に膝を着きゆっくりと倒れた。  決着がついたがゆっくりはしていられない。すぐに爆弾のスイッチを確保し、テーブルに引かれている地図を見ると、運のいいことに爆弾の仕掛けられた場所がマークされている。すぐに携帯端末で部下に、爆弾の位置が分かった。ただちに撤去に向かってくれ、と場所を打ち込んでいく。 数時間後、爆弾は全て撤去され被害者は出たモノの大参事は免れた。 部下に「ネオ、お怪我は大丈夫ですか?」と聞かれ、「骨が折れそうになったが問題ない。あんたは大丈夫か?」と会話する。 「ハッ、銃弾を喰らいましたがこんなのは大した事ありません」と姿勢を正す。 「頼もしいな。だがあまり無理はするな」と気さくに言葉を返す。  「ニコル、もういいか?」ニコルは「ああ、ひとまずはいいだろう。どこか行くのか?」「少しな」  そう言いサングラスを外しバイクで走る。1時間30分掛けてハートビートに着く。
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