(二)

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「何か心配事があるなら、相談に乗りますよ。お金で解決出来ることなら僕がなんとかできますし」  そう言って安心させようともしたが、それでも彼女は同じ事を繰り返すだけだった。  仕方なく俺は「何かあったら遠慮なく連絡下さい。堀田さんならいつ戻ってきても歓迎なので」と別れの挨拶をして彼女を行かせた。  彼女に一体何があったのだろうか。思い当たることは全くなかった。  次の日、堀田さんのことについて考えながらハイヤーに乗り込み出社した。 (続く)
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