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ねこです。
「にゃー」
目の前に真っ黒な何かがいる。
目の前に、黒猫がいる。
「ひろっ……ちゃった…」
ひろったのが夜だったもので、疲れていてぼーっとしていたのか、朝になって冷静に考えるとどうしよう、と、パニクってしまったのだ。とりあえず猫には朝ごはんの焼きじゃけを与えた。猫は、まだ子供だが、調べてみると、これぐらいから鮭などの個体も飲み込めるようになるそうで。
「ど〜〜〜しよ〜〜〜」
猫飼う〜っ!って言っても、そんな軽いものではない。何が軽くないかって?それは
責任、餌代、病院代、猫の日用品、さんぽ
をしなければならないことだ。
猫の日用品でも物理的に重いのが猫砂を運ぶことだ。
そんなことを考えていると、あっという間に会社に行く時間になってしまった。
「やだな〜…行かなきゃ」
そして私は立ち上がった。
「にゃ」
「いってきまーす」
「にゃーーん」
ガチャリ。と、ドアを開けて出ていくわたしの背後で、閉まるドアに音もなく駆け込む黒い影があることを私は知らない。。
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