はじまり

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はじまり

「もう一度言う。俺はお前を助けない」 「わかりました」  冷たい顔の彼は私の顔を一瞬見ただけで、背を向け部屋を出ていった。  その向こうの窓の夕日に流れる雲は、涙色に見えていた。  
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