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だけどこれだけは勘違いしないで欲しい。人は滅んではいない。しっかり生き残っている、国のトップが跡形も無く消し飛んで、誰も引き金を引かなくても火は撃ち出され続ける。
効率よく自動で火を作り、自動で撃ち出す。
昼夜関係なく撃ち出される火を人々は最初は恐れ、怯えた。しかしある時誰かが思った。
--なんか……慣れちゃったな。
そう人々は慣れたのだ。大地を人を山を水を、あらゆるものを焼く火に。一度燃え出せば百年に渡ってその土地を燃やし続ける火に……人は慣れてしまった。今では火が発射されたところで誰も怯えない、震えない、逃げない。そこにはいつもどおりの時間が流れて行くだけだった。
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