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突然それはやってきた。噂通りだった。
巨大な塊が落ちてきた。それは仲間を残酷にも一人一人、押しつぶす。私たちを全滅させるつもりなのだ。仲間は潰れるたびに一声悲鳴を上げて、消滅してしまう。
完全たる私の仲間たち。つややかな肌は破れ、張りのある体は潰れ、死屍が累々と積み重なる。
私と彼は不完全体同士で、身を寄せ合い固まるしかなかった。
少しずつ、その塊が近づいてくる。
ついに、私の隣の仲間も、同じように消えてしまった!
私の終わりがやってきた。
私は覚悟を決めた。その塊が私に触れ、圧し潰そうとする……が、私は潰れなかった。
何度かその塊が私を押しつぶそうとしたが、私は無傷だった。
同じように不完全体の彼も無傷だった。私たち二人は助かった。
そして、塊は他の仲間への攻撃を開始した。
無残にもコロニーは滅び去った。私と彼だけを残して。
完全たる私の仲間は、消えてしまった。
そして醜い不完全体の私と彼だけが、コロニーで生き残った。
私はこの状況を……世界の消滅を願っていた!
ただ、彼と二人でいることを願っていた!
不完全で役に立たない醜い自分を、どれほど呪ったことだろうか。
つややかな肌に張りのある身体。どれほど欲しかったことだろうか!
が、私と彼は不完全ゆえ、生き残ったのだ……世界は今、私たち二人のもの!
笑いたかったが、私も彼も不完全ゆえ、声を出して笑うことはできなかった……。
三十センチ四方の小さなコロニーは、たった今、無惨にも破壊された。
ジェノサイドをもたらした者は、一つの世界を終わらせ、満面の笑みを浮かべていた……。
プチ・プチ……この潰す感触、たまらないよね~。お菓子の缶にプチプチのシートが入ってたから、また潰しちゃった。
始まると、全部のプチプチ潰すまで辞められなくなっちゃう。
でもさあ、たま~にだけど、潰れないヤツあるんだよね。隣のプチプチとつながっちゃってるから、押しても破裂しないで、空気が隣に移動するだけなの。
あれ、地味にストレスたまるんだよね~。
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おまけ
プチプチは川上産業の登録商標で、一般には気泡緩衝材と言うそうです。
登録商標をそのまま小説に登場させるのは、問題ないみたいです。
なんと勇者も王様も天使も登録商標だそうです。登録商標にどんな言葉があるかは、特許庁のサイトで確認できます。
最近の気泡緩衝材には、あえて隣の気泡とつなげて、潰れにくくしている製品があるそうです。
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