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「神父様は、こう仰いました。
『あなたは警察に行き、自白して裁きを受けることもできる。あるいは、誰かが探しに来るまで、ここで待っていることも』
私は待つことにしました。何年も何年も、誰かが私の罪を暴きに来るまで、あるいは、赦されたという兆候が現れるまで。あるいは、私と同じように罪を背負った人間が現れて、導きを求めるその日まで」
それがシスターの告白だった。
彼は改めてその顔を見る。実は非常に歳をとっているのかもしれない。辺りを支配し始めた暗闇の中で、彼女は少女のようにも、老婆のようにも見えていた。
「どうなさいますか? しばらく、こちらに滞在して行かれますか。あなたの、気が済むまで」
彼は、無言で頷いた。
シスターが差し出した白く、小さな手に、彼はその手を預けた。
(了)
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