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「ふぇ…!」
え?
「びえぇぇぇぇぇん!!」
いきなり真琴が泣き出した。な、なんで???
俺、パパなのに!?ジジィのほうがいいってコト!?
「あ、てめっ省吾!マコちゃん泣かせたなっ!!」
着替えの途中にすっ飛んできた親父に、再び真琴を奪い取られた。
「よーしよーし、マコちゃんはいい子~いい子は泣かないんだよ~マコちゃんはいい子~」
そのでかい身体を揺らして真琴をあやす親父、ショックな事に真琴はすぐ泣き止んだ。
「あら、ごめんねお父さん。やだパパ、ちゃんとマコを見てくれなきゃ、お父さんが着替えられないじゃない」
事情を知らない静流に怒られた。いや、だって…そんなこと言ったって。
「はーいマコちゃん、ママの所においでね~」
静流に手をのばし、やはりご機嫌に笑う真琴。親父は着替えに戻っていった。
「ほらパパ、ちゃんと遊んであげて」
静流に真琴を渡される。
「マ、マコ…」
「ふ…!」
あ、やっぱり。
「びえぇぇぇぇぇ!!」
「省吾!!マコを泣かすなって言ったろうがっ!!」
俺は三たびすっ飛んできた親父に、また真琴を奪い取られた…
なんで…?
俺、パパなのに…
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