2.護られた命

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「ふぇ…!」  え? 「びえぇぇぇぇぇん!!」  いきなり真琴が泣き出した。な、なんで???  俺、パパなのに!?ジジィのほうがいいってコト!? 「あ、てめっ省吾!マコちゃん泣かせたなっ!!」  着替えの途中にすっ飛んできた親父に、再び真琴を奪い取られた。 「よーしよーし、マコちゃんはいい子~いい子は泣かないんだよ~マコちゃんはいい子~」  そのでかい身体を揺らして真琴をあやす親父、ショックな事に真琴はすぐ泣き止んだ。 「あら、ごめんねお父さん。やだパパ、ちゃんとマコを見てくれなきゃ、お父さんが着替えられないじゃない」  事情を知らない静流に怒られた。いや、だって…そんなこと言ったって。 「はーいマコちゃん、ママの所においでね~」  静流に手をのばし、やはりご機嫌に笑う真琴。親父は着替えに戻っていった。 「ほらパパ、ちゃんと遊んであげて」  静流に真琴を渡される。 「マ、マコ…」 「ふ…!」    あ、やっぱり。   「びえぇぇぇぇぇ!!」 「省吾!!マコを泣かすなって言ったろうがっ!!」  俺は三たびすっ飛んできた親父に、また真琴を奪い取られた…  なんで…?  俺、パパなのに…    ceca8559-ca60-43e7-8286-b8b2dc612627
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