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「何でもないって、裸足…」
「何でもないから」
俺は足の裏についた砂を払ってそのまま風呂場に行った。そこでシャワーで足を洗う。
大丈夫、何でもない。
絶対何でもないから…
俺は嫌な予感を振り払うかのように大きく首を振る。
居間に戻ると泣き出してしまった真琴を静流が一生懸命あやしている。俺は静流から真琴を受け取った。
立ったままあやしながら真琴を抱き締める。ふわっと、ミルクのいい匂いがした。
大丈夫だよな真琴。
お前のじぃじは強いから。きっと何でもないよな…
その俺の様子を、静流が心配そうに見ているのがわかった。
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