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リコッタは男子生徒達に向かう。凛々しい目を向けて。
「しかしねしかし!この子が何かしたわけじゃないでしょう!離してあげなさい!」
リコッタはこう言う。
そしてそして彼女は謝らせたチイチイ弟に対し。
「ごめんなさいて言いなさい」
「「ごめんなさい」」
男子生徒達はチイチイ弟に一斉に謝る。
(毎度お決まりやん、コイツらまたワイをいじめてくるわ、教師も教師でアテに出来ん!)
チイチイ弟は思った。
「チイチイ弟くんも、ね?」
リコッタはそう言うがチイチイ弟は手を振り払った。
「お決まりやねん!そうやって先公は無難にやり過ごそうとする!ワイはお前なんか大嫌いじゃ!」
チイチイ弟はこう言って走って行った。
「先生、アイツのことなんてほっときましょうよ」
生徒はチイチイ弟を見守るリコッタにそう言う。
リコッタはただそんなチイチイ弟を目で追っていた。
あるところで泣きじゃくるチイチイ弟。
「チイチイ弟?」
「ナリ坊!」
現れたのはナリ坊、チイチイ弟の彼女だ。
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