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🎉 Happy Birthday !!〔 2023 〕
『もうっ、なんなのよあいつら…!』
いきなりですが私、沙羅。
ちょっと怒ってます。
え?なんでかって?
そりゃあ、あいつら!!東雲兄弟が!!家から!!追い出したんだよ私を!!
瑠璃「ま、まぁまぁ、落ち着いて沙羅…!」
ということで現在七瀬先輩とショッピングモールでお買い物中です。
瑠璃「ふふ。沙羅、なんか欲しいものとか無いかしら??」
『ななななないです!!だいじょぶ!ご遠慮しときます!!』
瑠璃「あらそう…?」
七瀬先輩と買い物してると金銭感覚バグるよ()
(ピコンッ
あれ、通知?私…じゃないから七瀬先輩かな?
瑠璃「!……沙羅、そろそろ帰りましょ?」
『あっ、はい!今行きます〜!』
七瀬先輩の…いや、誰のだ??(
とにかく、高そうで絶対壊しちゃダメそうなリムジン…?っていう車に乗ってます!!
瑠璃「執事、いつも通り飛ばしてちょうだい」
山田(執事)「かしこまりました」
えっ、待って先輩今 '' いつも通り '' って言ったよね?え??
学校来る時とかこのリムジンで飛ばしまくってるってこと??(
ーー車に乗ること5分。
瑠璃「着いたわよ。さっ、降りて!」
『えッ、あっ、はい!!』
なんかやけに急いでるような気がするけど…気のせいか!((バk
瑠璃「じゃあ、私がいいって言ったら入ってきてちょうだいね?」
『あ、はい…?』
いや、ここ私の家なんだけどな()
瑠璃「ぃぃゎょ~!」
ドアの向こうから七瀬先輩の声が微かに聞こえてくる。
いったい何してんだか。
『は、入りますよ〜』
(ガチャッ
あれ、電気消したっけ…?
『ただいm__
\ 🎉 パンパンパパァーン !! ✨/
東雲兄弟&瑠璃「「「沙羅(ちゃん)、お誕生日おめでとう〜!!」」」
『えっ…、え?』
礼央「沙羅ちゃん、おたおめ!今年も仲良くしてね!」
来斗「沙羅、お誕生日おめでとう。これからもよろしくな!!」
瑠璃「沙羅〜!お誕生日おめでとう!!いつもありがとね♡」
え、…あ。
そっか、今日私、誕生日だったわ。
『…ッ、ぐすっ、ひっくッ…ひっく…』
礼央「あぁぁ〜っ!沙羅ちゃん泣かないでぇぇ!?!」
来斗「えっ、あ、なんかごめんな…?」
瑠璃「あわわッ…、ちょっと執事タオル取ってちょうだい!!早く!」
みんな、これ、私のために全部…?
飾り付けも、ご飯も…こんな、こんなに、!
『うわああん!みんなありがとぉぉ〜!!!…ぐすっ』
瑠璃「うふふ、いいのよ。ね?」
東雲兄弟「「そうだよ沙羅」」
瑠璃「さっ、涙拭いて!ケーキ食べましょ?」
そう言って七瀬先輩は、私に向かって、ニコッと笑ってくれた。
『はい!!』
だから私も、それに応えるように、ニコッと満面の笑みで返す。
これからもずっと、みんなと一緒に過ごせますように――。
〔 沙羅 Happy Birthday 編 - 終 〕
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