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短い騒動
愛情の確認にベッドが必要だと言われて久しい20X X 年のことだった。
ある種の人々が言った。
『それらが子を成す目的以外で好んで行われ、愛とみなされるのなら、愛は結局、整体効果による心と神経と体の安定と、それを与え合える存在への特別感に過ぎない。』と。
人々はブーイングしつつも、どこかで納得していた。
炎上はすぐに飛び火した。
つまり、
愛とは何か?
なんなのか?
という、永遠のテーマに回帰したのだ。
そんな中、プラトニックラブをテーマに扱った表現物が注目され始めた。
各国の政府はこの傾向を由々しき事態と受け止めた。少子化につながってしまう可能性があるからだ。元々少子化が問題になっていた国では、尚更危険視された。
政府はメディアをたくみに操り、プラトニックラブを元の幼稚なメルヘン扱いに戻した。
男性同士の体の関係を好む腐女子たちが復活し、彼女らを中心に、体の欲求を伴うのが当然で本物だとされ、愛はベッドに戻った。
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