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『長く椎名さんがいなくなると、それはそれで相手が何をしてくるか分からない
いっそ消した方がいい』
確かに、何をしてくるか分からないっていうのは怖い。今日一日でもあんなに……またぶるっと寒気が走る。すぐに先生からまた、メッセージが届いた。
『また患者を自殺させられたらたまったもんじゃない』
その一行で、あの首吊りのシーンを思い出してしまった。そういえば、コールで来てくれた先生も珍しく表情を変えていた。なんだかんだ先生もまだ若いし、自殺未遂をした患者を見るのは初めてだったんだろう、あんなこと頻繁に起きるわけがない。
私は決意し、返信した。
『分かりました、カンファレンスが始まったらそっと抜け出します
今一番奥の個室が一つ空いているはずです、そこでお願いします』
そわそわして夜はあまりよく眠れなかった。それでも眠い目をこすり、私は早朝起きて仕事に向かった。
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