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案内された部屋はLD(リビングダイニング)と談話室を中央に鍵付きの4部屋が周りに配置されたロイヤルスイートの様な造りだった。
抱えられたまま西側の部屋へ入った彼女を見送る。
お好きな部屋をお使い下さいと言われ僕は東側の部屋を使う事にした。
小さなリビングに談話スペース、ダブルベッドが2台、バウダールームに独立したバス・トイレ付。
「えっと、僕はどこにいればいいかな」
自宅マンションよりも広い部屋に戸惑う。
説明会は明日から5日間行われるからこの部屋に4日間滞在することになる。
僕は窓に近いベッドに仰向けに転がった。
「しかし、今日は驚く事ばかりでキャパ越えだな。神崎さん一体何者なんだろう」
僕は3年も一緒にいるのに仕事以外で彼女の事を何も知らないのだと改めて感じて目を閉じた。
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