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シャンパは後ろを気にするあまり、列の一番後ろに移動していました。
「シャンパ。ちゃんとついてきてね」
「わかっているよ。だけど…ママは時々迷子になるから心配なんだ」
「皆さん!ここから道が細くなり、まだ地盤や周りが固めてありません!ゆっくり、1列になって歩いてきてください!」
お母さんの声がします。きっと先頭に立って、皆を引率してくれていたのでしょう。
皆、荷物を抱え、壁にぶつからないようにゆっくり歩いていきます。
私達は自分たちの順番が来るまで、座って待っていました。
「ママ…まだ来ないな」
シャンパは不安そうです。
「もしかして、シャンパのパパと一緒にいるのかもよ。ほら、結構シャンパのパパとママって仲良しだし。いつもウチのお母さんにシャンパを預けて、二人でデートに行ってたじゃない。いつまでも愛し合って…素敵よね」
それでも不安そうな顔のシャンパ。
私はシャンパの横にひっついて座り、頭をこつん、と当てました。
「私達も、そんな夫婦になりたい」
「え?」
シャンパが驚いたような声を出します。
「え?だって私達、結婚するんだよね?」
もしかして、シャンパには好きな子が出来てしまったのではないかと不安になりました。
「あ、うん、あ、そうじゃなくて…僕は、ユーラと同じぐらい子供も大事にしたい」
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