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絶対的存在
私は厳しい母親でした。結婚した夫が医者でしたから、息子たちに恥ずかしい教育を受けさせるわけにはいかない。そんな想いで、常に息子たちには接してきました。
教育熱心な母親像だったに違いありません。私もそれは自覚があります。
ただ、それが何だと言うのでしょう?医師の家庭に嫁いだ。必然的に、その息子たちには医師になってもらう。それを疑うことなく、人目も気にせず取り組んできました。
医者になんて、そう簡単に成れるものではありません。相当の学力、人間性、努力が必要なのは言うまでもありません。
小学生の頃から毎日8時間の学習。学校が終わり次第、塾への送迎。塾の無い日は専属の家庭教師を付けました。
可哀想なんて思いませんでした。それが私の使命でしたから。
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