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私はすぐに拓実をソファーに座らせました。
「どうしたの?さっき塾の方から電話があって」
拓実の姿が確認できた安心感と、今回の行動に戸惑いながら、私は拓実に聞きました。
拓実はソファーにもたれ掛かり、うなだれたまま動きません。
「……いろいろと、疲れちゃって」
拓実は絞り出すような声で言いました。
疲れたから塾を休む?私には理解できませんでした。夫や長男の拓真からは想像できない言動でした。
「そう。少し休むといいわ。塾には私から連絡しておくから」
私がそう言うと、拓実は何も言わず2階へと上がって行きました。
塾の無断欠席。たかがそれだけのことなのでしょうけど、ウチではあり得ないことでした。
私は1つため息をついて、しばらくリビングに佇んでいました。
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